ファクタリングと帳簿のつけ方

取引先からの入金を待っていれば満額手にすることができますが、入金日を待てない場合はファクタリングを利用して、早期に現金を手にすることができます。現金は様々な投資にも利用することができるので、手数料によっては早めに現金化したほうが事業にとってはプラスになることもあります。ファクタリングをすると様々な手数料が発生することになります。事務手数料や収入印紙などの負担もあるため、決して安い契約ではありません。

特に2社間ファクタリングではファクタリングする債権の額が少ないと、債権に対する換金率がかなり低くなってしまうこともあるので注意しましょう。1つの売掛金の額が大きい場合は、一部だけを債権譲渡することも可能ですので、必要以上に換金しないのが、上手な利用方法です。本来入るはずだった入金額と、譲渡後に入金された金額の差が手数料の合計になりますが、かかった手数料は「債権譲渡損」として帳簿に計上することができます。高額な手数料になってしまうこともあるため、忘れずに記帳し、確定申告に備えると良いでしょう。

経費として計上することによって課税所得が低くなるため、所得税、住民税、加入している保険によっては翌年の健康保険料が安くなります。領収書の代わりとして、業者と結んだ契約書は大切に保管しておくようにしましょう。契約書にはかかる手数料など書かれているため、税務署から指摘があった場合の資料として使うことができます。

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