ファクタリングは、売掛金を買取してもらって現金化するサービスです。売掛金とは、商品やサービスを提供したものの、まだ回収されていない債権のことです。日本の商慣習では支払いは後払いになる信用取引が主流となっています。本来であれば回収は先になりますが、中小企業などはそれにより資金繰りが厳しくなり、少しでも早く現金を必要とするケースがあります。
これはその売掛債権を買い取ってもらうことができる仕組みなので、資金繰りの悪化を防げるというメリットがあります。2社間ファクタリングと3社間ファクタリングの2つの形があり、前者は取引先への譲渡通知を行わない方法です。取引先に債権の譲渡をしたことが漏れてしまうと、その会社の経営状況が悪いのではないかと邪推されてしまうので、それを避けたい場合に用いられる手段です。承諾を得ていないため、手数料は割高になります。
後者の場合は譲渡通知を行って、正式に譲渡を行います。したがって、回収の確実性は高まるため、手数料は低くなるのが特徴です。一般的な取引では長くても2か月ほどのことが多いですが、医療機関の診療報酬は3か月ほどの長いタイムラグがあります。そのためそれ専用の医療報酬債権ファクタリングというものもあります。
その他にも、売掛金の保証をする保証ファクタリングというものもあり、これは売掛先が倒産してしまった場合に売掛金を支払ってもらうサービスです。こちらを利用するには保証料を支払います。